CINEQUEST 17

=今年17年目を迎えるSan Jose映画祭、Cinequestに参加中です。

ダウンタウンにある3つ4つの映画館で世界各国の作品が
これでもかと観られるわけですが、選んでスケジュールを組むのが苦痛で。
特にわたしは、タイトルを見たときの直感で選ぶのが多いのですが、
こーゆー映画祭で勘に頼ると、思いっきりハズすんですよ。 orz
やはりピンキリがある場なので、プレミア上映以外はリサーチが重要
...なんだけど、星の数ほど参加作品があるんじゃ、ねぇ?

そんなループに陥って、ぐるぐるしがちになるのでした。
絶対、オンライン作品評価投票を導入すべきだって!
2週間も開催しているのに、参加者からのフィードバックは入場前に配る
アンケートカードを通してのみっていうのが、ちょっと不満。


祭りは今週の日曜まで続くのでまだ日はありますが、とりあえず
これまでに観た作品のリストを以下に作成~(詳細追加中):
  • Shorts program: MINDBENDERS (8 shorts) ***
    衝撃のサイコショート集。タイトルの意味を取り違えた(涙)。
    発想は確かに興味深く、outstandingとの評価もあるようなのですが、
    どれも基本は、心理的にも視覚的にもグロい話でした。
    例えば、匿名の通報を受けたあるソーシャルワーカーが、
    該当の子供を調査しがてらプレゼントを持って彼の家を訪問-
    しかしその通報は罠で、彼女は彼に糸ノコで手足を切断されてしまう。
    んでも後に子供がプレゼントを開けてみると、中には猫の首が入っていて
    実は彼女こそが彼を自分の虐待シュミの餌食にしようとやって来ていたのだった。
    ...みたいな。最後までtwistedって構成には好感を持ったケド。


  • Curiosity Kills the Cat ****
    この映画祭のアタリ作品の1。職場で発見したチケットで行って参りました。
    「Infernal Affair 2」でデカチョーの親友役で出演していた俳優が、
    愛人に妻を脅され(と、勘違いして)頭を痛めるマスオさん役を好演。


  • Outsourced ****
    自分のポジションが急遽インドへアウトソースされるとの一方的な辞令で、
    半ばヤケクソで現地の人員を教育しにやってきたセールスマネージャー。
    カルチャーショックを乗り越えて、新しい環境で生活を楽しんでいく過程が
    爽やかなコメディ。真実味があると同時に、笑いどころも盛りだくさん。


  • The Prince's Respite **
    ハンガリアン・ムービーってことで観てみました。
    モデルして活躍していたアリダは、ひったくりに遭い殺されてしまう。
    しかし(その美貌で?)地獄の王子の1に気に入られ、裁判の前に
    1分間の執行猶予を与えられるのだが-とゆー、タイトルまんまのお話。
    80年代のウルトラマンを彷彿とさせる特撮効果がノスタルジックで(笑)
    突っ込みどころ満載なんだけど、ストーリーがちと弱かった。
    主人公の名前「アリダ」の発音が日本語の方言みたいで、興味深かったです。


  • The White Silk Dress **
    50年代のベトナムを舞台に、貧しい家族の日常を描く戦争映画。
    最初から最後まで(あぁ、希望が!)と思うと打ちのめされる、辛い作品でした。
    タイトルのシルクドレス(母親の形見)も、家族を不幸から守ってはくれません。
    上映中、同じ列に座っている人が突然「Help! I need Help!」と叫び出し、
    気を取られている間に(彼は妄想をみていたようです)空爆シーンに移ってしまい、
    小学校の授業で感動のエッセイを朗読中だった長女は即死。ショックでした。


  • Swedish Auto ****
    Brick」のLukas Haasが、"swedish auto"で働く無口な自動車整備士を好演。
    全体的に会話の少ない作品なのですが、伝わってくるものが確かにあって、
    映像がうまく構成されているなぁと思いました。関係ないけど、
    痩せぎすタイプに見える彼、脱ぐと案外がっちりしていました(笑)。ビクーリ。

  • Day of Producer PART III - Going Mobile (session) ***
    昨今のネット事情とかインディ映画についてのレクチャーでした。
    iTunesなどのサービスを利用することで、個人製作の作品を世に送り出すことは
    以前ほど難しくなくなってはきているけれど、「技術的にどーのというよりも、
    人にある感情を起こさせることが重要だと思う。Tell a story.」
    -と、講師の方が言っていたのが印象に残っています。同感。


  • A Dog's Breakfast ****
    人気が高く、急遽スケジュールが追加された作品。
    ノーマークだったんだけど、↑で俄然興味が沸いて観に行きました。
    噂を裏切らない面白さに満足。主人公は風変わりで内向的なシスコン。
    そんな彼の大切な妹が、結婚の報告に彼女の婚約者と共に彼の家を訪れる。
    すっかりテンパった彼は、なんとか2人の仲を裂こうと画策するが...。
    -2転3転のドンデン返しぃ~(笑。


  • We Are the Strange ***
    天才作品。脚本からアニメーションまで1人で仕上げていて、
    しかもすごいテクニックなんですわ。サイエンス・アートとして素晴らしい。
    んでも残念ながら、わたしはあまりに濃い彼色の世界に追いつくことができず(汗。
    タイトルと同名のRPGゲームの「カメラ(第三者)」として世界を傍観するとゆー話
    だったんだけど、ちょー難しかった。


  • Shorts program: ANIMATED WORLD (15 shorts) ***
    映画祭のフィナーレは、アニメショート連続15本で締めくくりでした~。
    大手のリッチに作り込まれた作品から、インディ感溢れるものまでくまなく網羅。
    昨年のSan Francisco Short Film Festivalでのお気に入りだった
    「Film Noir」とゆーUK作品(2006)が再びエントリーしていて嬉しかった。
    調べてみたら、ショート界では超有名な作品になっているらしく、
    カンヌ映画祭などでも上映されているらしいです。すげー。
    参考記事

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